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K2-Kaji / Pixabay

皆さんは「お朔日参り」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?

近年、パワースポットや御朱印の流行で神社仏閣へお参りする人も増えていますが、実は神社にはお参りするにはピッタリの日があるのです。

それが、毎月はじめの 「お朔日(おついたち)」です。お朔日にお参りする神社は基本的にはどこでも良いのですが、お朔日参りが有名な神社もあるので、今回はお朔日参りが有名な神社をご紹介します。

特に私は土日が月の朔日(ついたち)にかかると、必ず氏神様にお詣りに行きます。昨日も(2023年4月1日土曜日)も2社お参りに行きました。

ぜひチェックしてみてくださいね!

実は、神社に参拝するのに最適な日は毎月一日と十五日

神社の参拝はいつ行ってもいいのですが、実は特別に ”お参りするとよい日” というものが存在します。

それが、毎月の一日と十五日なのです。

「お朔日参り」とは毎月一日の日に神社にお参りする習慣のこと。朔日参りの起源は伝わっていないそうですが、旧暦では、新月を一日、満月を十五日としていましたので、一日と十五日が特別に参拝するとよい日となったのかもしれません。

※(「おついたち参り」の起源は、月の始まりが月の満ち欠けによる「月立ち」と呼ばれていたのが転じて「ついたち」と呼ぶようになったのだといわれています)。月参りともいわれていて、一日と十五日にお参りをするとご利益があるといわれているので、両日にお参りされる方も多いようです!

多くの神社では、毎月「月次祭(つきなみさい)」というご神事が行われています。かつては、月次祭は「月立ち(つきたち)」の新月に行ったので「月が立つ朔日(ついたち)にお参りする」という習わしだったのです。

また同じように、月が満ちる満月の十五日にも月次祭が行われていたので、氏子にとっては毎月一日と十五日は神社にお参りする日となっていました。

毎月の一日には、なるべく午前中に神社に参拝し、無事に過ぎた1ヵ月を感謝し、新しい月の平穏無事を神さまにお祈りします。

いつもの日は祈願をしてもよいと思いますが、“一日” は感謝の祈りを捧げる日としたほうが、神さまからも目をかけてもらえるといわれていますし、ほかの日よりもご利益をいただけるともいわれています。
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お朔日参りの仕方

寺社仏閣にお参りするのに特にいい日とされているお朔日参りですが、普段の参拝と特に変わることはありません。お参りの方法は普段通りに、

① 一の鳥居(神社の境内に入り、1番目の鳥居)のまえでまず一礼し、口にだして氏名と住所を述べます。
② お手水舎で手を洗い、口を漱いで身を清めます。
③ 参道は左端、あるいは右端を歩きます。
④ 鈴が設置されている神社では鈴を鳴らします。
⑤ お賽銭を入れます。決して投げつけてはいけません。
⑥ 「二礼二拍手一礼(二拝二拍手一拝)」
⑦ 拝殿でも改めて口にだして氏名と住所と願い事を伝えます。

お願いごとをするときは、口にだしてお願いし、より具体的にお願いごとを呟くか強く念じましょう。

神道では「言霊」思想というものがあり、言葉の力を重要視してきました。言葉には “魂” が宿っていて、それが願いの実現に導いてくれるのです。

あと、願い事が叶っても叶わなくても、お礼参りをすることが重要です。もし、願い事が叶ったのなら尚更お礼参りをしましょう!

どんな神社にお参りすればいいの?

日本各地にある神社。もちろん素晴らしい神社はどこにでもあるのですが、とくに大切にしたい神社は産土神社と現在住んでいる土地の神社、そしてお住いの都道府県の一ノ宮神社だといわれています。

自分が住んでいる土地の神社は金運と仕事運を上げてくださると言われています。

自分が生まれた土地の神社つまり、産土神社(うぶすなじんじゃ)は生死と生涯を共にする人との縁や人生を形作る土台を司るお社で、どんな神社よりも参拝すべき大切なお社だといわれています。一ノ宮さまは各都道府県の神社を代表する神社です。

お朔日参りが有名な神社

そして、特にお朔日参りが有名な神社があるので、紹介していきますね。

実は日本の神社は地方に鎮座しているものも多く、交通が不便な場所にあるところも多いので「お朔日ツアー」が旅行会社から販売されているケースもあります。いくつか有名な神社をご紹介します。

伊勢神宮
日本一有名な神社である伊勢神宮にお朔日参りは早朝からお参りする人が列をなしています。伊勢神宮内宮のおかげ横丁にある赤福餅では、”朔日餅”が買えるようになっています。

しかし、この朔日餅は大人気で、朔日の前日午後5時から、もしくは当日の午前3時半!から並んで列整理券と交換しなくてはいけません。または赤福ホームページから予約もできます。

朔日餅は各月で毎月一日のみ販売される季節のお菓子。その日以外は販売されない超レア品です。伊勢神宮にお参りしたときの超レアなスイーツ、大人気なのも分かりますよね!

内宮門前のおかげ横丁では、朔日参りが行われる日には赤福だけではなく、早朝からお店を開けて特製の粥を振る舞ったり、参拝客をもてなしています。

ちなみに各月の朔日餅の種類は。。。
・2月 立春大吉餅(りっしゅんだいきちもち)
・3月 よもぎ餅
・4月 さくら餅
・5月 かしわ餅
・6月 麦手餅(むぎてもち)
・7月 竹流し
・8月 八朔粟餅(はっさくあわもち)
・9月 萩の餅
・10月 栗餅
・11月 ゑびす餅
・12月 雪餅

白山比咩神社
白山比咩神社は加賀一之宮神社であり、こちらのお朔日参りも有名です。白山信仰に基づいた神社で、「白山さん」と呼ばれています。白山さんでは毎月1日の早朝、午前4時30分から「おついたちまいり」の特別祈祷を奉仕され、多くの方がご参拝します。中でも正月・5月・9月は「おまいり月」とされ、一層多くの参拝者で賑わいます。

 

「おついたちまいり」の標として、「月次御幣(つきなみごへい)」を授与して頂けます。この御幣は、月毎の木や花を紙垂の色で表し、その月の御加護が受けられるものです。御幣はご神前に立てる神の依代である御神札のひとつで、神棚の脇に1年間お祀りし、一年後また感謝を込めて神社へお納めましょう。 白山比咩神社 ホームページ

白山比咩神社 お朔日参りツアー
白山比咩神社のお朔日参りはツアーも組まれています。金沢駅発着のプログラムで、現地に詳しいガイドが同行し、普段はなかなか体験できない正式な昇殿参拝に参列できます。地元食材を活かした山の幸の昼食付。詳しい説明も聞けるので、ツアーに参加するのも一計ですね!
白山比咩神社おついたちまいりツアー

また、野町駅から鶴来駅まで電車に乗って、縁結びの神社「白山比咩神社」(しらやまさん)にお参りし、鶴来の町並みや文化・歴史・味覚・パワースポット・人とのふれあいを堪能する旅の切符、「恋のしらやまさん」が絶賛発売中です!

恋のしらやまさん

白山比咩神社、通常しらやまさんは実は恋愛成就の神様でもあるのです。そして、北陸地方髄一のパワースポット!

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大神神社
大神神社は奈良県桜井市にある神社で、日本最古の神社と言われています。ご神体はなく、後ろにのぞむ三輪山という山自体がご神体となっています。

大神神社のお朔日参りも有名で、一日は午前10時から拝殿において「月次祭(つきなみさい)」(参列自由)が斎行される他、拝殿向かって左手テントでは、ご神木である「お杉」(1本200円)が授与されています。
大神神社ホームページ

三峰神社
ホームページには掲載されていませんが、知る人ぞ知る埼玉県秩父の三峰神社もお朔日参りがあり、こちらもバスツアーがあるようです。バスツアーの利点は何といっても現地に詳しいツアーガイドさんが同行してくれるところ。

特に渋滞が激しい三峰神社へは、現地に詳しいガイドさんの情報はとても貴重だと言えるでしょう。三峰神社のお朔日参りに参拝予定の方は、ぜひ一考されてみてはいかがでしょうか?

三峯神社バスツアー|朔日参りに運行します 縁結びで有名な三峯神社を参拝しよう!

まとめ

今回は神社参拝に適した日と参拝方法のご紹介と、お朔日参りが有名で多くの人が訪れる神社をいくつかご紹介しました。私も調べてみるまで神社に “お朔日参り”なるものが存在するのかも知りませんでした。

でも、せっかく参拝するのであれば、参拝に適した日に、ご利益もあやかって参拝できればベストでは?と思います。思っていたよりもお朔日参りとはポピュラーなもので、ツアーも組まれているんだなとびっくりしました。

まずは自分の土地の氏神様に参拝させて頂こうと思っていますが、近いうちに、お朔日参りでこれらの神社を訪れてみたいと思います。ぜひ、お朔日参りに行ってみましょう!