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CreativeMagic / Pixabay

生きていれば必ず巡ってくる厄年。初詣で神社やお寺にお参りに行くたびに、

貼り出されている年齢表に書かれている“厄年”にドキドキしてしまいますよね。

今年が厄年にあたっていたら、それだけでブルーになってしまいます。

でも厄年は誰にでも回ってくるもの。厄を全く取り払うことは難しいかも

しれませんが、知識を持って「気を付ける」ことは出来るかもしれません。

ここでは、厄年の意味や厄年の上手な過ごし方などついてお伝えしたいと思います。

そもそも厄年ってなんなの?

厄年とは人生のうちで運気が下降し、厄難に合う可能性が高い年齢のことを

言います。もともとは陰陽道に起源がある考え方で、平安時代にはすでに

厄年という概念はあり、日本人には長い間受け継がれてきた風習です。

日本だけではなく、アジアの国々の中では中国でも同じく厄年の風習はあります。

しかし、陰陽道は古代の中国で生まれた自然哲学思想や、陰陽五行説を

元として、日本独自の発展をした呪術と自然科学の体系なので、

それを起源とした日本の厄年の風習は独自のものと言えるでしょう。陰陽道に

通じる人を陰陽師といい、有名なのは安部晴明です。室町時代には、占い師、

祈祷しとして陰陽師が活躍するようになりました。

これだけ日本に浸透している厄年という概念ですが、実は科学的な根拠は

ありません。しかし、ちょうど厄年にあたる年齢が人生での転換期や

体の不調が出始める時期と重なっていることから、信憑性があるものに

なっているのかもしれません。

厄年にあたるのは?

現在、厄年に当たると考えられているのは

男性:
前厄 本厄 後厄
24歳 25歳 26歳
41歳 42歳 43歳
60歳 61歳 62歳

女性:
前厄 本厄 後厄
18歳 19歳 20歳
32歳 33歳 34歳
36歳 37歳 38歳
60歳 61歳 62歳

となっています。年齢の数え方はすべて数え年で、これは生まれた年を

1歳と数え、元旦を迎えると年齢を重ねるという考え方です。

厄年表は神社によって異なる場合がありますので、あくまで参考として下さい。


厄払いに行ってみよう

厄年は、前厄、本厄、後厄を考えると3年も続きます。よく行われて

いるのが神社や仏閣で厄払いや厄落としのご祈祷をしてもらうという方法です。

厄年が始まるのは元旦、もしくは立春(節分の翌日)と言われていますが、

旧正月という説もあり様々です。理想的には節分までに終えられるとベスト

ですが、時期に関係なく気になったら厄払いを受けるのがいいと思います。

事前受付が必要な場合もありますが、多くの神社では他の厄払いと同様に

神社の社務所で申し込みをすることができます。初穂料を添えて申し込み

ましょう。本堂へ向かうと、まずは穢れを祓い、身を清めるお祓いを

終えてから、厄年の平穏無事を祈るご祈祷を受けます。所要時間は大体

20~30分ほどで、ご祈祷後厄払いのお札やお守りを頂きます。

初穂料はこの頃は神社のホームページに掲載されているところも

多いのですが、もし情報がない場合は問い合わせましょう。5000円から

10,000円のところが多いと思います。厄払いで有名な神社も多くあります。

例えば、疫病を祓う祇園祭で有名な京都の八坂神社、全国の須佐神社、

スサノオ神社、厄除詣発祥の吉田神社(京都)、鹿島神宮(茨城)、熱田

神宮(愛知)、日吉神社(滋賀)をはじめとする全国の日吉神社や日枝神社

などが有名です。

しかし、厄払いの有名な神社に行かなくてはいけないという分けではなく、

よく参拝に行く神社や身近にある神社でもまったく問題はありません。


まとめ  厄年をハッピ―に過ごすコツ

厄年に当たる年齢は、人生での転換期にもあたる年齢でもあることから

特に健康に気を付けましょう。また、家の中を綺麗に掃除しましょう。

風水にも共通して言えることですが、家の中、特に水回りや玄関を綺麗

に清めておくと、様々な厄を避けられるとも言われています。

また、厄年だからと思わず、なるべく健康に気を付けて明るい気持ちで

過ごすことが大切です。個人的なことですが、家族の厄年に当たる時に病気や

不幸な出来事などの災厄見舞われました。それはそれとして仕方がないのですが、

もし神社で厄払いご祈祷をして頂いておけば、「これぐらいで済んだ」と

思えることもあるかもしれません。神社は本来、ヒトの罪や穢れを祓って

綺麗に清めてくれるところ。厄年を上手にポジティブに乗り切るための一つの

方法として、厄払い祈願を取り入れてみるのもいいかもしれませんね!