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出典:JRおでかけネット 観光列車の旅時間 あめつち

皆さん、こんにちは!

いつもはこのサイトで日本全国のパワースポットをご紹介させて頂いているRiruruです。いつもは私が「ここ!」と思う日本全国の素敵な神社やお寺を紹介しているのですが、今回は、そんなパワースポットへ連れて行ってくれるステキな列車を見つけたので、ぜひその列車をご紹介したいと思います!その名は「あめつち」。2018年7月1日からJR西日本で鳥取駅~御出雲市駅間で運行されています。

あめつちのコンセプトは日本古来の “ネイティブ・ジャパニーズ” 。そのコンセプトに従って、ロゴマーク、車両、社内で提供されているお食事に至るまで、島根県のものが使われているんです。社内の内装や使われている装具まで、細かいところに島根産のものが使われ、大変美味しいお弁当も頂くことができます。しかも、この列車で日本でも有数のパワースポットでもある ”出雲大社”に連行くことができるんです!今回は、このとってもステキな列車と、それに乗って回る周辺観光ルートをご紹介したいと思います。

ネイティブ・ジャパニーズ・コンセプトの”あめつち”

そもそも”あめつち”ってどんな列車なの?

あめつちは山陰地方を走る観光列車です。「あめつち」の名称は、山陰地方が舞台となっている神話集「古事記」の書き出しの「天地(あめつち)発(はじめ)のとき」に由来し、2018年7~9月に開催された「山陰デスティネーションキャンペーン」に併せて運行が開始されました。列車のコンセプトは、「ネイティブジャパニーズ」。神社、お酒、歌舞伎や相撲など日本文化の様々なルーツがある山陰地方を発見してもらう旅を提供する列車となっています。また、あめつちには山陰地方を走る列車として素晴らしいこだわりが随所に見られます。

①車体
あめつちの車体ですが、まずぞの色は山陰地方の美しい空や海を表す「 紺碧色 」です。メタリックな色の仕上げで、車体下部の銀色の帯模様は、山陰の美しい山並みとたたら製鉄にちなんだ日本刀の刀文(はもん)を表現しています。

②エンブレム                                     あめつちのエンブレムでは上半分は「天」に対して光の放射線状の縦ライン、下半分は「地」に対して海の横ラインが入ったデザインとなっています。また、ロゴのモチーフには、天つ神々・太陽、七つの八雲、金鶏(日本神話に登場する金色のトンビ)、山・海、白兎、ワニ(鮫)が使用されています。

出典:JR おでかけネット 観光列車の旅時間 あめつち

③車両イメージ
あめつちの車内には、至るところに鳥取産・鳥取産のものが使われています。まずは車内をご紹介しましょう。

因州和紙 鳥取県 天井の証明部分
石州瓦 島根県 テーブルの装飾
弓浜絣、倉吉絣、安来絣、出雲絣 鳥取県 出入口付近に展示
隠岐の黒松 鳥取県 窓側側面に装飾
智頭杉 島根県
岩井窯 島根県 洗面台の手洗い器
西尾絞り 島根県 物販カウンターの暖簾
神楽衣装 島根県 二号車に展示(ミニチュア)

鳥取~島根県の出雲市間を走るあめつち、この地元の良さを車内からお客様に体感してもらおうとの徹底したこだわりが感じられますね!

出典:JR おでかけネット 観光列車の旅時間 あめつち

④車内のたのしみ お食事、和菓子、おつまみ
鳥取~出雲市間、3時間47分の車中旅では、お食事やおつまみも楽しむことができます。ご紹介すると、                            (鳥取 → 出雲市)

・天地御前 世明(よあけ)2,500円(税込)                  山陰の食材がふんだんに使用され、「古事記」、「日本書記」に登場する神話の世界観や山陰の景勝地がお料理で表現されています。

・大江之郷(おおえのさと)スイーツセット 2,000円(税込)          鳥取県八頭町・大江ノ郷自然牧場自慢の「天美卵」を使用した、季節のぷりん&たまごロールケーキ。素材にこだわった無添加の焼き菓子(あめつちオリジナルパッケージ)付 。コーヒーも付いています。

・山陰の酒と肴(さかな) 2,000円                      島根牛、大山鶏、地魚など、食材の宝庫である山陰の海・山の幸を、一文字家が季節に合わせて設えた郷土色豊かな御料理です。
酒処、出雲國の銘酒「豊の秋 純米吟醸 花かんざし」付き。

・松江の和菓子詰め合わせ 2,000円                      全国和菓子協会認定「選和菓子職」の職人が手がけた和菓子。イザナギ・イザナミが天沼矛(アメノヌボコ)で大地を創造した神話をもとに創作した限定和菓子「あめつち」をお楽しみください。※松江の老舗お茶屋「中村茶舗の煎茶」付き。

車内装備も鳥取・島根産のものにこだわり抜いていますが、提供されるお食事や飲み物、和菓子にも自然豊かな山陰地方の特色が感じられる内容でになっています。(お食事、おつまみ、和菓子ともに事前予約が必要です。インターネットからのお申し込みでは、クレジットカード等での事前清算となります)

あめつちへの乗車はすべて指定席になっているので、こちらも事前予約が必要です。運行料金は以下の通り、運航スケジュールはこちらで確認できます ⇒ JRネットおでかけネット 観光列車の旅時間 あめつち運航スケジュール

出典:JR おでかけネット 観光列車の旅時間 あめつち


あめつちが走る道中の見どころスポット

あめつちが走る路線は鳥取~出雲市間です。大山、宍道湖、斐伊川などの見どころや、雄大な日本海を望む車窓では徐行運転となるので、山陰ならではの美しい風景をゆっくりと楽しむことができます。

出典:JRおでかけネット 観光列車の旅時間

・まずは鳥取に一番近いところの大山(だいせん)から。             大山とは鳥取県にある標高1729mの山で、鳥取県および中国地方では最大の山です。鳥取県西部の昔の国名が伯耆国(ほうき)であったことから、伯耆大山(ほうきだいせん)、あるいはその山容から伯耆富士とも呼ばれる。日本百名三山や日本百景にも選定され、鳥取県のシンボルの一つとなっています。大山は景観が素晴らしいだけでなく、登山もできるので夏には多くの客が訪れます。 美しい日本海の海岸線と中国地方の最高峰 大山(だいせん)の風景を同時に眺められる区間は、鳥取県「大山口駅~名和駅」間です。

出典:丹沢大山国定公園 大山ケーブルカー

・斐伊川  斐伊川は島根県東部および鳥取県西部を流れる一級河川。古事記にも肥河(ひのかわ)として記述が見られ、古い歴史があります。眺望が良い区間は、島根県「出雲市駅~直江駅」間にある斐伊川(ひいかわ)の風景。この川は八岐大蛇(やまたのおろち)伝説にちなむ川であり、出雲神話に出てくる簸川(ひのかわ)にあたると言われています。川沿いには今は盛りの桜も満開になり、こんなにロマンチック ♡♡

夕方にはまた違った風景を見せてくれます。

出典:島根観光写真ギャラリー

・宍道湖(しんじこ)                             宍道湖は島根県松江市と出雲市にまたがる湖で、斐伊川の一部でもあります。主に大橋・中海・境水道を介して日本海と接続する湖で、淡水湖ではなく汽水湖( 塩分は海水の1/10)です。またシジミ漁が盛んな場所でもあります。宍道湖の風景が堪能できる区間は島根県「宍道駅~乃木駅」間です。

(CC: Jnn。)  こちらは松江城から見た宍道湖

宍道湖は夕焼けもまた格別です。 (CC: 島根県)

あめつちに乗って鳥取・島根の見どころに行こう!

さて、あめつちに乗って見ることができる絶景スポットをご紹介してきましたが、今度は実際にあめつちに乗って回れる山陰地方の観光スポットをご紹介しましょう。

まず、鳥取と言えば、何と言ってもまずは大人気の水木しげるロードです!鳥取からあめつちに乗り、米子駅で降りて、JR米子駅(ねずみ男駅)の0番ホーム、JR境線へと乗り換えて約40分。到着した境港駅では妖怪たちの故郷、水木しげるワールドが広がり皆さんを出迎えてくれます。2018年7月14日にリニューアルオープンされ、沿道にはなんと177体もの妖怪ブロンズ像が鎮座しています。

水木しげるロードの一番の名所は、「水木しげる記念館」。「ゲゲゲの鬼太郎」の作者である水木しげる氏の10代の頃の習作や愛用品、写真パネルとともに人生を振り返る「げげの間」、再現された仕事場、妖怪たちのジオラマ、世界中で集めたコレクションの展示など、氏の集大成とも言うべきミュージアムなのです。ロード沿いには、鬼太郎ファミリーを型どった名物パン、人形焼のような「絵画(でこ)まんじゅう」、何だか不気味なネーミングの「妖怪汁」、妖怪新聞で包装された「妖怪饅頭」といった妖怪グルメ、そして妖怪キャラをモチーフにした雑貨、小物などのお店が並んでいます。

 

出典:しまね観光ナビ

☆アクセス
電話番号 0859-47-0121(境港市観光案内所)
所在地   : 鳥取県境港市大正町215(みなとさかい交流館1F)
営業時間  : 営業時間 9時~17時(11月~2月)、9時~18時(3月~10月)
定休日  : 無し
駐車場 : JR境港駅前駐車場(有料)、日ノ出駐車場、大正町駐車場
JR境港駅下車すぐ

二つ目の観光スポットは玉造温泉です。
玉造温泉は島根県松江市玉湯町玉造にある温泉で、平安時代より三名泉(「万葉集」)とされ、山陰地方では、城崎温泉、皆生温泉、三朝温泉と並んで有名な温泉です。あめつちの行程では、鳥取へ向かう上り列車でのみ、玉造温泉駅に停まります。駅から温泉街へは少し遠く、徒歩では30分もかかってしまうため、タクシー(10分)か路線バス(一畑バス)が便利です。

玉湯川沿いの桜並木

出典:しまね観光ナビ 島根観光写真ギャラリー

☆アクセス JR玉造温泉駅から一畑バス
三つ目の観光スポットは、島根に行くならぜ~ったいに外せない、出雲大社です!あめつちの最終駅は「出雲市駅」ここから出雲大社へ向かえます。          出雲大社は何と言っても縁結びに絶大な効果があると、あらゆる年代の女性たちから絶大な人気を得ている日本でも有数の神社ですが、その歴史は大変古く、伊勢神宮とも並ぶ由緒正しい神社です。ご祭神は大国主命(おおくにぬしのみこと)。十月である神無月(かんなづき)でも、出雲大社にだけは神様がいらっしゃる神在月(かみありつき)になると信じられています。

(CC: Saigen Jiro)

出雲大社で有名なのは、何と言ってもあの見上げるような大注連縄!なんでも、あの注連縄に10円玉を挟むことができると良いことがあるそうで、日々沢山の人がチャレンジしているとか?!皆さんもぜひ、出雲大社にお参りして沢山ご利益を頂きましょう!

出雲大社
住所           島根県出雲市大社町杵築東195
電話      0853-53-3100
アクセス    一畑電鉄出雲大社前駅から徒歩約10分。
JR出雲市駅より一畑バス「出雲大社」か「出雲大社・日御碕」行きバス

まとめ

さて、今回はパワースポットそのものよりも、パワースポットへ連れて行ってくれる手段としての素敵な列車をご紹介しました。この列車を一目見たときに、デザインの素晴らしさにも心惹かれましたが、何より神秘の山陰地方を走る列車にピッタリなこだわりに強い印象を持ちました。車両デザイン、中で使われている装飾品や車内販売の食事のすべて至るまで鳥取・島根の特産品が使われているからです。この列車に乗って、絶景ポイントを眺め、観光スポットを回るのもまた素晴らしい旅になると思います。ご紹介した3つの観光スポットもすべて有名なところばかり。少し不便さはあるものの、電車でも十分に回れる観光地です。2019年は5月の連休が10連休にもなる大型連休、ぜひ、あめつちに乗って、山陰地方での新しい発見の旅に出かけましょう!