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神社やお寺に参拝する人が増えている中、神社にお参りに行けば

あ必ずあるのに、多くの人が気に掛けないものがあります。それは

何だと思いますか?実は幾つかあるのですが、そのうちの一つが

狛犬です!本殿の前に狛犬は坐して必ずそこにいるのに、普段は

あまり注目されません。目立たずにひっそりしているのですが、

実は狛犬は神社では重要な役割を担っていることを知り、興味が

湧きました。実は密かに狛犬に興味を持つ方おられるのではない

でしょうか?今回は神社ではあまり目立たない狛犬について

ご紹介したいと思います。

狛犬の成り立ち 起源

狛犬は、古代インドで仏の両脇に守護獣としてライオンの像を置いた

のが起源とされています。また、古代エジプトやメソポタミアでの

神域を守るライオンの像もその源流とされています。古代オリエント

諸国では、聖なるもの、神や王位の守護神として、ライオンを用いる

流行があり、その好例がスフィンクスだと言われています。

 

 

 

 

 

 

 

 

夜の女王」古代バビロニア BC1800年頃(英国博物館蔵)

https://komainu.net/faq.htm

日本には、中国の唐の時代の獅子が、仏教とともに朝鮮半島を経て

伝わったとされています。明治神宮では、伝来の時期は示して

いないが、日本人が異様な形の生き物を犬と勘違いし、朝鮮から

伝来したため、高麗犬と呼ばれるようになったとの説を紹介して

います。「こまいぬ」の語義には諸説あり、魔除けに用いたところ

から「拒魔(こま)犬」と呼ばれるようになったとする説もあります。

奈良県法隆寺の五重塔初重の壁面塑造に彫られている像に狛犬は登場

するのですが、はじめは仏や仏塔入口の両脇に置かれる獅子または

大型の犬のような左右共通の姿が普通でした。

狛犬はどんな姿をしているの?

狛犬は、犬のように見えますが、正しくは「想像上の霊獣」です。

難しい言葉で“眷属(けんぞく)”と呼ばれています。神社には眷属は

沢山います。狛犬は神社仏閣の門番として設置されており、この霊獣は

実は一対は狛犬(こまいぬ)であり一対は獅子(しし)なのです。

違いを見極める特徴をまずはまとめました。獅子は阿形(あぎょう)

で、狛犬は吽形(うんぎょう)です。

狛犬 吽形(うんぎょう)      獅子 阿形(あぎょう)

 

 

 

 

 

 

 

 

・口を閉じている            ・口を閉じていない
・角がある               ・角がない

・狛犬(こまいぬ):日本の獣で語源は魔除け用に置かれたことで
拒魔(こま)犬となった。

・獅子(しし):中国から伝わった現在は両方合わせて『狛犬』と
認識されている

狛犬・獅子の役割

狛犬・獅子が一対になって神社仏閣に設置されている理由に『魔除け』

の役割があります。神社仏閣の神聖な場所に邪気から守りそれより先に

行かないように門番のような役目を果たしています。 狛犬は左右に

置かれていますがその形は同じではありません。

日本で最初の狛犬は神社に置かれていたのではなく、ではなく天皇の

王座を守るための守護獣として存在していました。それが天皇と所縁の

ある神社へ設定されるようになり、ゆくゆくは一般の神社でも

取り入れるようになったのです。

狛犬、そして似たような存在なもの

狛犬に似た存在としては、沖縄のシーサーがあります。沖縄の

シーサーも想像上の動物獅子のことで、沖縄の言葉で獅子の事を

シーサーと呼ぶことでその名前は浸透しています。シーサーは

沖縄の『魔除け』『守り神』として定着、家に対を置いておくとで

『福を呼び込む』と信じられてきました。シーサー特徴は性別が

分かれていることにあります。

魔除け 雄(オス)            守り神 雌(メス)

・口を閉じていて             ・口を開いていて
・災難から守る              ・福を招き入れる

※京都仏閣に狛犬が設置されない理由
これはトリビアですが、実は京都市内の神社仏閣には狛犬がほとんど

設置されていません。京都には狛犬以外に護王神社が根付いており、

その姿は狛鼠・狛猪・狛鳶・狛猿・狛巳とさまざま。例えば、京都の

伏見稲荷大社には狛犬はいません。本殿の前には、一対の白狐が

飾られています。

狛犬以外の様々なユニークな守護獣が紹介されているNaverを見つけた

ので紹介します。ぜひこちらを参考になさって下さい。十二支の眷属が

神社の神様を護っています!

https://matome.naver.jp/odai/2139676031375719101

※ ちなみに狛犬が置かれているのは基本的に神社で、寺院には

置かれていません。お寺の山門出迎えてくれるのは、左右で睨みをきか

せる不動明王などが有名ですよね。

まとめ

さて、普段神社に行けば必ず目にするけれど、あまり気にかけたこと

のない狛犬についてご説明してきましたが、いかがだったでしょうか。

狛犬は実は一対は狛犬で、もう一対は獅子であったとか、片方は口を

閉じていて角があり、もう片方は口を閉じていて角がないということ

も、よく見ないと分からないものですよね。狛犬のことを調べてから

近所の神社にお参りした際に、私も気に掛けて見てみました。

すると、やはり、「阿・吽」の形になっていました!

狛犬の歴史は古く、昔は木製で作られていましたが、雨風に耐えられる

ように石製で作られるようになりました。また、、狛犬・獅子・

シーサー・ライオン像・スフィンクスとすべてどことなく似て

いていますが、役割はほぼ同じですね。人間と動物は種族が

違えども特別な信頼関係を結んできたことが分かると思います!

次回神社狛犬を見た際はぜひその発祥ルーツについて思い出して見て

ください!神社によって狛犬の表情はまったく異なっており、それらを

見るものまた参拝の楽しみの一つになると思います。