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DeltaWorks / Pixabay

皆さんは ”雲海”を知っていますか?

雲海とは山に登った時時や飛行機などの高いところから見下ろした

ときに、雲が海のように見える現象です。雲海はとても美しい現象

です。高い山から見えることが多く、私の住む関西でも雲海を見れる

場所は人気のある観光スポットとなっているところが珍しくありま

せん。私のブログでは、パワースポットとしての神社やお寺をご紹介

しているのですが、私は美しい自然現象もパワースポットの一つとして

捉えているので、今回はぜひ皆さんに「お薦めの雲海スポット」を

ご紹介したいと思います。特に、雲海を見に行くのはこれからの季節が

ピッタリです!


 

まずは雲海について。そもそも、雲海って、何?

雲海とは、山や航空機など、高度の高い位置から見下ろした時に雲が海

のように見える現象のことを言います。特に、山間部で見られる

雲海は、放射冷却によって霧、層雲が広域に発生する自然現象です。

雲海が発生すると、雲が波のように見え、その中に浮かぶ山々が島の

ように見えるため、雲海と呼ばれます。

では、雲海の発生原理とはどのようなものでしょうか?実は、雲海の

正体は”霧” です。発生原理を簡単に説明すると、夜半に山間部などを

低気圧が通過して湿度が高くなった時、放射冷却によって地表面が

冷え、それによって地面が冷やされていきます。ここで、風が流れ

ない場合に、冷えた空気はその場にとどま冷却され続けます。やがて

その一帯が飽和状態となり、空気中の水分が霧となって発生するの

です。この時の様子が山頂から見ると、雲海として観察できます。

雲海の発生条件

雲海の発生条件は様々ですが、大まかにいうと以下のように言う
ことができます。

• 季節:春、または秋(10~2月ごろ)
• 時刻:夜明け前~早朝
• 気象:湿度が高く十分な放射冷却があること(なるべく無風状態)
• 地域:山間部、盆地

「日本のマチュピチュ」と呼ばれる竹田城

https://www.zentanbus.co.jp/yamajiro/staff_blog/860/

ここ関西でも雲海が見れるよく知られたスポットはいくつかあり

ますが、竹田城はその中でも最もよく知られた雲海スポットとして

有名です。竹田城跡は但馬地方南部の山里にあり、廃城から400年

経った今も、ほぼ完全に遺構を保っています。東には立雲峡望み、

標高353.7mの虎姫山の山頂に天主台が築かれ、縄張りは南北400m、

東西100mの規模で、虎が伏せているような様から「虎臥城」とも

呼ばれています。

城跡そのものも十分に見応えのありますが、竹田城で一番有名なのは

何と言っても雲海に浮かんだその景色です。秋になると周辺の谷で

朝霧が発生し、城跡の山頂だけが雲上から姿を見せます。その様子は

よく、「日本のマチュピチュ」や「天空の城ラピュタ」と表現される

ほど。ちなみに、雲海に包まれた竹田城はこんな感じです。

https://matome.naver.jp/odai/2134751760120094701/2134751916420299103

竹田城へのアクセス

車:北近畿豊岡自動車道・播但但馬連絡道路和田山ICから、山城の里
駐車場までは10分
電車:JR竹田駅からは新大阪からJR特急こうのとりで和田山駅まで
2時間10分、JR播但線で10分。竹田駅からは
タクシーあるいは期間限定で運行される天空バスで中腹第二駐車場
へ向かい、そこから徒歩で20分。

https://min-tabi.jp/shopdetail/000000001277/

天空バス
竹田城跡とアクセスの起点となるJR竹田駅、山城の郷を結ぶ期間
限定で運行されるバス。12~2月を除き、毎日運行する。一日乗車券
¥500もあり。運行ダイヤは日によって変わるので、要確認です。
全但バス八鹿営業所 079-662-6151  7:30~18:00  無休


竹田城跡の登山道に佇む表米神社(ひょうまいじんじゃ)

竹田城跡へは徒歩で登ることができますが、主な登山コースは2つあり

ます。そのうちの一つが「表米神社」の参道から入るコース。駅からは

徒歩で5分です。この神社は、新羅が来寇した際に討伐にあたった

表米宿彌命を祀る由緒のある神社です。芸能を愛したとも言われ、

境内には土俵や歌舞伎の舞台もあるそう。竹田城跡を上る際には、ぜひ

立ち寄られてみてはいかがでしょうか?

表米神社

まとめ

さて、今回は今からの季節に見られるピッタリの ”雲海”についてお伝え

してきました。兵庫県朝来市の竹田城跡は、関西では1、2を争うほど

有名な雲海のスポット場所ですが、その他にも雲海が見れる場所が

あります。いくつか挙げておくと、

・大江山 (京都府福知山市)
・小入谷 (滋賀県高島市)
・野迫川村 (奈良県野迫川村)

などなど。野迫川村などは、キャンプも兼ねて行くとよるは満点の

星空も観れるかもしれません。

雲海はなんといっても自然現象です。もちろん天気予報とも

にらめっこして見に行かれると思いますが、竹田城跡のある朝来市は、

「竹田城跡ホームページ」を開設しています。ここでは、竹田城跡への

登山道(豪雨などの天候不順により、登山道が変更している場合も

あります)や入場時間などの詳しい情報が見れます。竹田城跡への

入場には観覧料¥500(大人)がかかります。また、毎日の雲海の様子を

ライブ映像で掲載しているのでぜひ参考にして下さい。

これからの季節にピッタリな雲海をぜひ、見に行ってみて下さいね!

国史跡「竹田城跡」公式ホームページ