Pocket

九州には沢山の素晴らしい神社があります。

中でも、熊本県にある阿蘇神社は九州でも有数の神社の一つ。肥後の国の一之宮神社という位置づけです。

2016年4月に発生した熊本地震では、現地の熊本城とともに甚大な被害を受けました。現在は復興へ向けて様々な取り組みを行っています。今回は、復興へ向けて頑張るその姿が多くの人に勇気を与えてくれる、阿蘇神社をご紹介したいと思います。

阿蘇神社ってどんな神社?成り立ち

阿蘇神社は九州中央部、熊本県の阿蘇市に鎮座する、全国450社ほどある阿蘇神社の総本社です。古代からの有力氏族である阿蘇氏が大宮司を務め、現在も末裔である阿蘇治隆さんが大宮司を務めておられます。
阿蘇神社の歴史は、孝霊天皇(第7代)9年6月、健磐龍命(たけいわたつのみこと)の子で、のちに初代阿蘇国造となる速瓶玉命(十一宮)が、両親を祀ったのに始まると伝えられています。阿蘇神社大宮司を世襲し、この地方の一大勢力となっていた阿蘇氏は、速瓶玉命の子孫を称しています。
中世以降は肥後国一宮とされて崇敬を受け、広大な社領を有していましたが、羽柴秀吉(豊臣秀吉)の九州平定の際に社領を没収されてしまいました。その後、改めて天正15年(1587年)に300町の社地が寄進され、さらに、領主となった加藤清正、熊本藩主として入国した細川氏によって、社領の寄進、社殿の造修が行われました。
その後、1914年(大正3年)に官幣大社に昇格し、現在では神社本庁の別表神社に指定されています。

阿蘇神社のご祭神

阿蘇神社は以下の12柱の神を祀り、阿蘇十二明神と総称しています。熊本県は火山活動が盛んなことから火の国と呼ばれてきました。世界最大級のカルデラ火山である阿蘇山は、大きな力を持つ火山の神として崇められてきました。ご祭神、健磐龍命は火山信仰へと融合して崇敬されてきました。

一の神殿(左手、いずれも男神)
・ 一宮:健磐龍命(阿蘇都彦命) – 初代神武天皇の孫という。
・ 三宮:國龍神 – 二宮の父で、神武天皇の子という。別名草部吉見神。
・ 五宮:彦御子神 – 一宮の孫。
・ 七宮:新彦神 – 三宮の子。
・ 九宮:若彦神 – 七宮の子。

二の神殿(右手、いずれも女神)
・ 二宮:阿蘇都比咩命 – 一宮の妃。三宮の娘。
・ 四宮:比咩御子神 – 三宮の妃。
・ 六宮:若比咩神 – 五宮の妃。
・ 八宮:新比咩神 – 七宮の娘。
・ 十宮:彌比咩神 – 七宮の妃。

諸神殿(最奥、いずれも男神)
十一宮:國造速瓶玉神 – 一宮の子。「国造本紀」によれば、初代阿蘇国造に任命されたという。
十二宮:金凝神 – 一宮の叔父。第2代綏靖天皇を指すという。

その他全国式内社祭神 3132座

阿蘇神社の境内

阿蘇神社は三つの神殿・拝殿・楼門など重厚で厳粛な社殿であることが有名です。まず、東向きに還御門、楼門、御幸門があり、境内には社殿が3棟あります。「日本三大楼門」に数えられる楼門は、高さが18mあり、神社では珍しい仏閣の様式で建てられた二層楼山門式です。また、阿蘇神社 6棟(建造物)は 一の神殿、二の神殿、三の神殿 楼門、神幸門 、還御門がすべて国の重要文化財として指定されています。

(境内マップ。現在楼門から三の神殿までは復旧工事中)

<2016年震災以前の境内の様子>

(楼門)

還御門、楼門、御幸門(全て国の重要文化財)と横参道)

(一の神殿)

(二の神殿)

(写真はすべて、CC: Reggaeman)

境内の中にはパワースポットもある!

願掛け石 – 拝殿の右手に古代より神石として伝承保存されている石があります。開始時期は不明なのですが、参拝者たちが石に3回なでてから、願い事を唱える様になり、近年パワースポットとなっています。

縁結びの松 – 謡曲「高砂の松」に因んだ、同名の松。男性は左から2回、女性は右から2回まわるとご利益があるとされています。

火の国の底力を感じさせる「火振り神事」

火振り神事とは、3月中旬に阿蘇神社で行われる阿蘇地方の五穀豊穣を祈る神事です。農業神が姫神をめとる「御前迎え」の儀式で、御神体を迎えるため、縄の先の茅束に火をつけて振り回す様子は火の輪が幾重にも重なり合って美しく幻想的です。
(出典:阿蘇市ホームページ)

まとめ

火振り神事に合わせて毎年行われる桜のライトアップ。2016年以前は阿蘇神社の楼門とともに桜が美しく照らされていました。現在楼門は修復中ですが、桜が咲き誇る美しい景色はそのままです。さらに、「震災後の阿蘇を盛り上げたい」と発起した高校生たちが手作りした竹灯籠によって、参道は鮮やかに彩られます。
火の国の人たちは強い。阿蘇の国の神々とともに立ち上がろうとするその姿を、私たちも力いっぱい応援したいと思います。

(出典:阿蘇温泉観光旅館協同組合ホームページ)

阿蘇神社への復興支援はこちら ⇒ 阿蘇神社 震災災害からの復旧に向けて
阿蘇神社のホームページ、Facebookにて、毎月の詳しい復興工事の様子がアップされています。

交通アクセス

  • JR豊肥本線 宮地駅から徒歩15分
  • 九州産交バス 阿蘇駅前下車
  • 熊本インターから車で1時間半