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紅葉の風景が美しい季節になりました。

日本は縦に長く地方色もあり、その地その地で異なる四季の風景を楽しむことができます。例えば今の紅葉でも、日本各地に紅葉が美しい場所は沢山あり、私の住む関西でも名所はたくさん存在します。
その中でも九州は観光地として有名です。全部で7県ありますが、一つ一つの県に個性豊かな特徴と名所があります。福岡県であれば博多、大分県には別府、熊本には阿蘇、とどれも人々を惹きつける魅力に満ち溢れた観光地。今回はその中でも日本本州の最南端、鹿児島県に鎮座する霧島神宮について紹介したいと思います。中々ディープなパワースポットだと言えるでしょう!

霧島神宮のなりたち

霧島神宮は、欽明天皇の時代(6世紀)、慶胤(けいいん)なる僧侶に命じて高千穂峰と火常峰(御鉢)の間に社殿が造られたのが始まりとされています。つまりは、日本の神道によく見られる山岳信仰(この場合は高千穂峰に対するもの)から始まった神社と言えるでしょう。

しかしながら、火山の麓にあるという立地のためたびたび炎上してしました。そこで、村上天皇の天暦年間(950年)に、天台宗の僧である性空上人(しょうくうしょうにん)により、現在の高千穂河原・古宮址に再興奉還されましたが、ここもたびたび噴火の巻き添えで炎上しました。文明16年(1484年)、島津忠昌の命により兼慶(けんけい)が再建したのが現在の霧島神宮です。ただやはり、建物はその後も幾度も炎上し、現在の社殿は正徳5年(1715年)に第21代藩主島津吉貴の奉納により再建されたものです。

(CC:  663highland)

ご祭神

霧島神宮のご祭神は以下の七柱となってます。

主祭神
天饒石国饒石天津日高彦火瓊瓊杵尊(あまつひこひこほのににぎのみこと)

相殿神
木花開姫尊(このはなさくやひめ)
彦火火出見尊(ひこほほでみのみこと)
豊玉姫尊(とよたまひめ)
鵜鷀草葺不合尊(うがやふきあえずのみこと)
玉依姫尊(たまよりのひめ)
神倭磐余彦尊(神武天皇。日本の初代天皇とされる)

霧島神宮の見どころ

(出典:霧島神宮 境内図)

・圧巻の社殿
霧島神宮の特徴の一つは、その豪華な朱塗りの社殿と言えるでしょう。いかにも南国らしい風貌を備えています。神社入り口にある大鳥居から進んで二の鳥居、三の鳥居をくぐると本殿、拝殿、登廊下、勅使殿、門守神社塔が並ぶ作りとなっています。

(本殿 CC:  663highland)

(拝殿 CC:  663highland)
(勅使殿 CC:  663highland)

(登廊下 CC:  663highland)

社殿だけではない、内部も美しい神社

これらの社殿は第21代鹿児島藩主島津吉貴の寄進で、正徳5年(1715年)に建立されたもの。社殿はいずれも朱塗りの大変華麗なものです。特に本殿は内部も豪華に装飾され、柱、梁、長押などはすべて朱漆塗りとした上に、要所を彩色文様や鍍金の飾り金具で装飾し、壁には極彩色の浮き彫りを施した羽目板を配するなど、贅をこらしています。神社建築では、外部だけでなく内部までこのように装飾をこらしたものは珍しいとされていて、「西の日光」と言う別名を持ちます。

(CC:  663highland)
(CC:  663highland)  内部装飾も大変華やか

ご利益は?神社のご利益のエピソード

・さざれ石
霧島神宮の中には「君が代」で有名なさざれ石があります。これもパワースポットされていますが・・・

・ご神木
こちらは樹齢約800年とされている杉。南九州の杉の祖先とされているそうです!

(cc:  663highland )
坂本龍馬のエピソード
かの有名な坂本龍馬とおりょうが新婚旅行で訪れたのが霧島神宮だと言われています。日本で最初の新婚旅行の場所が神社だというのはいかにも日本人らしくてステキですね!

まとめ

さて、今回は日本南端にある霧島神宮についてご紹介してきました。
霧島神宮はいかにも南国らしい、派手やかさを持つとても美しい神社です。今の季節は紅葉が大変美しく、赤い鳥居に紅葉の風景が大変美しく映えます。
(出典:るるぶ.com 全国おすすめの紅葉名所)

パワースポットとしてだけではなく、九州の季節の名所としても訪れる人が絶えません。また、坂本龍馬のエピソードからも、大変ロマンティックな神社ともいえるのではないでしょうか?もちろん、桜の季節もとても美しいですよ!
九州旅行に行かれた際には、ぜひ鹿児島の霧島神宮に立ち寄られてみてはいかがでしょうか?どの年代のカップルにもロマンを感じさせてくれる神社だと思います。

<アクセス>
九州自動車道溝辺鹿児島空港ICより40分
R504を隼人町方面へ南下、県道2経由で霧島市国分へ、霧島市国分重久交差点を左折、   県道60に入る

【JR】 JR日豊本線霧島神宮駅よりバスで10分

【各方面からの移動時間】
鹿児島空港より 車で 35分
鹿児島市内より 車で 70分
国分市内より  車で 30分
都城市内より  車で 45分

(出典:霧島神宮 アクセスマップ)