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2023年、年が明けました。
初詣ではたくさんの人が神社仏閣を参拝します。

そして、お参りに行くと引いてしまうのがおみくじ。そして、おみくじを引いた時、“凶”を引いてしまって困ったりしたことはないでしょうか?

特に、一年の計である元旦に“凶”が出たら落ち込みますよね!そんな凶を引いてしまった時はどうすればいいのかお伝えしたいと思います。

1.吉凶はあくまでも目安

おみくじの吉凶には様々な解釈があります。神社やお寺によって順位や解釈がことなることもあり、大吉から大凶までは7つ、もしくは9つに段階に分けられていることが一般的です。凶にも大凶もあれば、半凶というものもあります。

おみくじの目的は、その吉凶だけが運勢判断の目的ではなく、そのおみくじに記されている内容、書かれている和歌(神社)や漢詩(仏教)の中から今後の行動や生活の指針を読み解くことが一番大切なのです。

初詣などで凶を引くと確かにショックですが、それよりもおみくじに書かれている内容をよく読むようにしましょう。引いたおみくじは境内で結ぶ習わしがありますが、持ち帰って今後の戒めとして大事にするのもいいでしょう。

ちなみに凶のおみくじは、境内の木やおみくじ掛けに結ぶとき、利き手と反対の手で結ぶと困難な行いをした(=修行をした)として吉に転じるとも言われています。

2.凶にもメッセージがある!

おみくじと深く付き合うようにあると、「凶」にも前向きなメッセージが込められていることに気が付くようになります。今は停滞しているけれど、こうすればよくなるというアドバイスが書かれていることもしばしば。凶を引いた時、神様はあなたに考えることが必要だと伝えて下さっています。

それをきっかけに、現状をより好転させるためにはどうすればいいのかを考えていくのが凶の役割だと言えるでしょう。

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3.お正月のおみくじには「凶」はない?

とはいうものの、やはりおみくじで凶や大凶を引くのはいい気はしないもの。風潮もあってか、実は凶のないおみくじも増えているのです!特にお正月は神様仏様も人々を祝福する気持ちが強まって、凶がなくなったり大吉が増えたりすることもあるようです。

神様がこれから期待する結果を先取りして行って、その実現を願う行為を「予祝」といいますが、凶がなかったり大吉が増えたりするのも、一年野初めに神様が人々を予祝して下さっているのかもしれません。

よく言われているのが願いを口に出して行ってみること。お正月に大吉を引いたら神様に予祝を感謝して、その内容が実現するように気持ちを高めて頑張る!と周りの人に宣言するとよいかもしれませんね。

5.実際に入っている凶の割合は?

おみくじに「凶」が入っている割合はそれぞれの神社やお寺の秘密なので、実際には分かりません。しかし、江戸時代から現代まで用いられている伝統的な漢詩みくじである元三大御御籤も、全百番のうち三割は凶が占めています。

特に浅草の浅草寺は凶が出やすいお寺ということで有名です。言い換えれば、古い伝統のあるおみくじには「凶」が多く、浅草寺などは伝統に則ったおみくじを踏襲している、と言えるでしょう。
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まとめ

と、簡単におみくじで「凶」が出た場合の気持ちの持ち方や対処法をご説明してきました。ある意味凶を引くと、気付きをもたらしてくれるのかもしれません。私は2019年、大凶を一回と凶を二回引きましたが、大凶なことは起きませんでした。

むしろ、2018年度の方が大凶な年でした。凶を引くことでより用心深く、気を付けて過ごせばいい、との気付きになればと思います。不運は誰にでも訪れるもの。でも、そんなピンチの時どんな風に行動するかで人間の真価は問われます。

凶が出たことを嘆くのではなく、実際の生活での注意や戒めとして前向きに捉らえて、今後の人生におみくじを上手く活用していきましょう!