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伊勢神宮の人出AI使い配信 適度なにぎわい実現へ(日経新聞)

 

こんにちは!Riruruです。

2020年はコロナ禍に見舞われ大変な年になりました。
ちょうど一年前、2月くらいからコロナ感染の話が出始めひどくなっていきました。夏にはGotoキャンペーンも始まり落ち着いていたものの、12月にはコロナの感染率が再急上昇してして、今年1月にはまた非常事態宣言が発令される事態になってしまいました。

2020~2021年の年末年始は特別で、帰省も自粛要請されていました。私も昨年は一度も帰省できていません(´;ω;`)ウゥゥ また、多くの日本人とって大切なお正月のイベントである初詣さえも自粛ムードになっていました。念に一度の特別なお参りなのに、人が多いのが怖くて行けないというのはちょっと悲しいなと思いました。

そこで、寺社・神社も徹底してコロナ対策

現在のコロナの感染状況は大変深刻であり、出掛けたくない人も大勢に昇るでしょう。初詣はもう終わりましたが、寺社・仏閣にとっては沢山の方々にお参りに来てもらうことは心よりのお願いのはず。何より、コロナ禍のせいで参拝客が減り、収入減となった神社も多いはずです。

そのため、神社やお寺はコロナ対策をしっかりと行い、その上で参拝客を招致しようと様々な試みを行っています。私の地元の氏神神社もそうでしたが、まず、今は殆どのところで手水舎は使われていません。また、入り口付近にはアルコール消毒液が置かれていて、参拝する前の消毒を促しています。

今年私は成田不動尊に初詣に行ったのですが、密になる状態を避けるため参拝者は列を作って順番に参拝できる工夫がされていました。警備の方が参拝客を整理して、一定間隔で仕切って参拝を管理していたのです。昨年までは沢山の人が一気に並んで参拝する様相でしたが、それは今年は見られませんでした。参拝も三が日に分散されて混み過ぎないように配慮されていました。

政府の推奨は分散参拝

初詣に関しては政府は禁止にはせず、分散参拝を推奨していました。人が混みすぎるのが問題なだけで、密状態を避けられる選択肢があればよかったので。

そこで、年末年始の混雑回避のために、画期的な取り組みを始めた自治体の例を取り上げます。それは、三重県伊勢市です。

日本で一番の参拝人気を誇る「伊勢神宮」が鎮座する三重県伊勢市。私も二度ほど参拝したことがありますが、広大な敷地には外宮、内宮があり、また内宮前には800mほど続く美しい石畳の街並みが続きます。通りにはたくさんの土産物店・飲食店や商家が建ち並び、参拝後の町歩きはすごく楽しめます。また、関西圏からもそんなに遠くないのでサッと遊びに行ける感覚。

なので、観光がてら初詣にいらっしゃる参拝客の数は落としたくないけれど安全は守りたい。それで取り入れられたのがSIカメラでした。伊勢神宮では宮内にAIカメラを取り付けて、人の流れを可視化したのです。混んでいる時間帯や、境内の様子が分かれば混んでいる時間や場所は避けて参拝ができるので、気を遣わずにお参りに行くことができます。

AIカメラの設置は宮内だけでなく市内にも

伊勢市では、神社内だけでなく、おはらい町や内宮の参道沿いの三か所にもAIを搭載したカメラを設置しました。市や市観光協会のホームページ(HP)上の特設サイトで「空いている」「やや混雑している」「混雑している」の3段階に分けて表示します。カメラの映像の人の流れをAIがリアルタイムでデータ処理し、高い精度の情報を提供する仕組みになっています。

ここから伊勢神宮への道路情報をチェックすることができます。
⇒ らくらく伊勢もうで

Visit 三重県 人気のおすすめ体験・観光サイト


昨年・今年の年末年始はコロナ禍のせいで初詣の参拝客の減少は予想されていました。感染者の急上昇で、GoToトラベルキャンペーンが停止になってしまったのも観光客減少の理由の一つです。そこで、鈴木健一現伊勢市長により、神宮・市内にAIカメラを設置し、「3密を可視化して公共交通機関の誘客対策にも生かし、訪れる人たちと地元の住民の双方にとってストレスのない観光地を目指す」のスローガンのもと、「適度なにぎわい」を実現するシナリオを目指しました。

実際、市観光振興課によると、年末年始のページビュー(PV)数は多い日で2500近くに上ったとのことで、やはりニーズや関心の高さは伺い知ることができます。ただ、伊勢神宮の今年の正月三が日の参拝者数は約17万人で、前年同期の7割減(通年の三が日の参拝客は55万人前後)。市によると1989年以降で最少とのこと。初詣の分散を狙った市の誘客キャンペーン「平日伊勢まいり」は今はまだ空いているようですが(混雑配信の特設サイトのPV数は12日以降200前後にとどまる)、関西圏は非常事態宣言も解除されたので、今後は観光客も増えてくると思われます。

需要の多いAIカメラ

伊勢神宮へのAIカメラ設置を行ったのは、株式会社バカン(東京都千代田区、代表取締役:河野剛進)という会社で、リアルタイム混雑情報配信サービス「VACAN(バカン)」を提供しています。

まずは伊勢市の試みを紹介しましたが、伊勢市の混雑発信サービスもバカンが導入したものです。バカンのシステムを導入したのは伊勢市だけではなく、コロナ前には2つのエリアで年間おそよ3,800万人を超える観光客の方が訪れている神奈川県の鎌倉市(長谷寺)と藤沢市(江島神社)も、今年も三が日には多くの方が訪れることが見込まれていました。そこで、VACANを導入したのです。

■導入先
・長谷寺:https://vacan.com/place/grjkoanq
・江島神社:
中津宮 https://vacan.com/place/vrEwolXV
辺津宮 https://vacan.com/place/Bnd3kmrl
奥津宮 https://vacan.com/place/arZ5Gp93

混み具合の表示は「空いています」「やや混雑」「混雑」の3段階。来訪者の方は混雑状況を確認できることで密を避けた行動が可能となり、安心して来訪できることは一番のアピールポイントですが、可視化することで施設情報発信のみならず、感染症対策の取り組みのアピ-ルのにもなるのです。

With/Afterコロナ時代に求められる安全性と快適性を両立した寺社・仏閣の形の確立を目指します。

設置例は寺社仏閣だけでなく、災害時の避難場所の混み状況(下呂市)、施設でのトイレの混み状況(上海コネクトリーイノベーションインキュベーションセンター)、阪急32番街(大阪)の混み状況など、海外など多岐に渡っています。

VACAN

まとめ

さて、今回はWithコロナ時代の神社・お寺の参拝についてご紹介してきました。神社・お寺にお参りに行く素晴らしさを伝えたいRiruruとしては、密になりたくない理由だけでお参りに行けないのはとても悲しいと感じます。

このように、様々な寺社仏閣がコロナ対策を取ってくれているので、私達も気をつけながら、今までのように神社・お寺をお参りして応援できたらなと思います。今年はまた伊勢神宮にもお参りに行ってみたいと思います!その時はもちろん、混雑情報発信サービスを使うつもりでーす!