2022年の1月に、今年は寅年というので寅年のお参りにピッタリのお寺をこちらの記事でご紹介しました
→ 2022年 寅年に行くべき神社やお寺はここだ!お参りは一年中いつでもOK!
この記事の中では寅づくしの「朝護孫子寺(ちょうごそんしじ)」というお寺を紹介したのですが、私が前回に参拝した年は2020年の子年だったので、寅年の今年の5月、改めて信貴山朝護孫子寺にお参りしてきたのです。
寅年のお参りにピッタリのお寺や寺院へは、初詣だけではなく一年中いつお参りしてもいいんです。
なので、今回はガッツリ、この朝護孫子寺をレポートしたいと思います!
1. 信貴山朝護孫子寺の神様は毘沙門天
信貴山朝護孫子寺の御祭神は毘沙門天です。
毘沙門天とは、仏教の天部の神で、持国天、増長天、広目天とともに四天王の神様です。毘沙門天はこちら ⇒
信貴山三像(左より善膩師童子像、毘沙門天王像、吉祥天像)
信貴山朝護孫子寺ホームページ
毘沙門天は単独でも信仰の対象になっていて、平安時代の鞍馬寺では毘沙門天は財福の神として信仰されていました。
室町時代からは商いの神さまとして、恵比寿、大黒と並んで七福神の一尊になりました。そして、江戸時代以降には、勝負事の神さまとしても祀られるようになりましたがこちらの方が有名ですよね。私も毘沙門天は戦いの神様のイメージです。
毘沙門天が本尊になっている寺院は全国に散在していて、中でも京都市左京区の鞍馬寺、奈良県生駒郡の朝護孫子寺は有名です。
2. 信貴山朝護孫子寺が寅のお寺である理由
信貴山朝護孫子寺に入っていくと、まず目につくのがとても大きな振り子の寅!この振り子の寅ですが、ちょっと圧倒されます。
そして、正門を進み、通常なら鳥居の前に鎮座しているのは狛犬が、ここでは狛寅です。
通常神社で祀られている神様には、その神様に使える動物がいます。難しい名前でそれらの動物は「眷属(けんぞく)」と呼ぶのですが、毘沙門天の眷属は寅なのです。
なので、信貴山朝護孫子寺にはこんなにたくさんの寅が祀られているのです。
3. 狛寅だけじゃない、その他の寅尽くし
朝護孫子寺にある寅尽くしのものは、狛寅だけではありません!
ユニークなところでは、境内にあるポストが寅模様になっています。
こちらが寅模様のポスト!もちろん、郵便も出せます。
元々は昭和24年に設置された通常の赤色ポストでしたが、令和4年が寅年とのことで、平郡町が観光客招誘致につなげようと県内のデザイナー、グラインド・ペンシルさんに依頼して寅模様にデザインされました。ポストの上には白虎の置物が鎮座しています。
4. くぐってみよう、寅の胎内くぐり
こちらは接頭寺院の一つ、千手院にある三福の寅の胎内くぐりと呼ばれる寅のトンネル。
父寅と母寅がお尻と突き合わせる形で一体となり、その背中に子寅が乗っているトンネルで、ここをくぐれば三寅の福が与えられるというもの。
中はこんな風になっています。ちょっとコワイ。。
足元は四国八十八ヶ所のお砂踏みになっており、ここを通ると約1400kmにおよぶ巡礼“お遍路”と同じご利益を賜れる「お砂踏み」を体験できることになります。
途中には毘沙門天王がお持ちの宝の源泉である如意宝珠がお祀りされています。
5. 敬虔あらたかな戒壇めぐり
信貴山朝護孫子寺に参拝したら、絶対に体験したいのが戒壇巡りです。
戒壇めぐりとは、本堂の地下にある暗い回廊を手探りで進み、回廊にあるご本尊と繋がっている錠前に触れるといお参り方法のことです。 真っ暗な回廊にあるこの錠前に触れることで、極楽往生のお約束をいただくことが出来るとされています。
ちなみに戒壇巡りで有名なのは、長野県・信州善光寺 岐阜県・関善光寺ですが、信貴山朝護孫子寺の戒壇巡りも有名です。
私も朝護孫子寺にお参りする際には必ず戒壇巡りをします。暗闇の中で進みながら錠前を見つけるのはちょっとドキドキします。
5. 寅年の特別な御朱印や御朱印帳
こちらは朝護孫子寺の寅年仕様の御朱印帳 ⇒
こちらもカッコいいですね!
6. 特に、寅の日のお参りがいいみたい!
年末年始だけでなく、神社やお寺はいつお参りしてもOKですが、この日にお参りすると、よりご利益が授かれるという日があります(通説)。
実は暦には、大安・仏滅などの六曜とは別に、干支をもとに決められている吉日もあるのです。信貴山朝護孫子寺には寅が祀られているので、寅の日にお参りすれば、よりご利益を頂けることは間違いなし!
虎の黄金色の縞模様は、金運の象徴とされ、寅の日は吉日の中で、最も金運に縁がある「金運招来日」ともいわれています。
そのことから、寅の日にお財布を買うと、出て行ったお金を呼び戻してくれる効果があると、言われています。なので、特に金運を上げたい人は寅の日のお参りがおすすめです。
2022年の寅の日カレンダーもご紹介しておきますね!https://www.arachne.jp/onlinecalendar/taian/
7. まとめ
今年は寅年ということで、奈良県生駒郡にある信貴山朝護孫子寺をご紹介してきました。
境内に入ってすぐに出迎えてくれる張り子の電動寅や、寅模様のポスト、くぐりぬけになっている三福の寅など、歩いているだけでも楽しい仕掛けがいっぱいのお寺です。お子さんも一緒に楽しめること、間違いなし!
せっかくの寅年なので、ぜひ、皆さんも奈良県の信貴山朝護孫子寺を訪れてみて下さい。可能であれば寅の日に…きっと沢山のご利益が頂けるはずですよ!
<アクセス情報>
■公共交通機関をご利用の場合
●国道25号線『三室』交差点より約10分
●阪奈道路より(信貴生駒スカイライン経由)『信貴山門料金所』よりすぐ
●第二阪奈有料道路より『壱分』ランプより約30分
●西名阪自動車道より『香芝』または『法隆寺』I.Cより約30分
※正月三ヶ日等、交通規制が行なわれる場合あり
朝護孫子寺は公共交通機関で行くには少し不便なところにあります。レンタカー情報はこちらをどうぞ